The appi fome anthorogy
丹青老人詩文
安比派詩集
ヒロトク詩集

     安比の山の物語り        

 

森の青きはささめいて

風舞い鳥舞い月流れ

野栗鼠(のりす)と共に胡桃(くるみ)を喰らい

老子のようなコノハズク

 

仏法僧(ぶっぽうそう)と時を告げ

今宵も夜店に提灯飾り

でんでん太鼓に(しょう)の笛

虫は火に入り盆踊り

手招きするもの狐の親子

(むじな)の子供は背が黒く

親が気にして子を隠す

 子狸三匹親ひとり

あぶれた二匹がトンビの餌食

骨はカラスが隠し持つ

餅つくウサギは(いにしえ)の山の

伝説語り継ぐ

 

知らず知らず山知らず

山の住人里知らず、

里の住人、(すき)(くわ)知らず

毎夜毎夜の大騒ぎ

 

森の青きはささめいて

風舞い鳥舞い月流れ

安比の山の物語り

               ヒロトク詩